インフラ企業の中部電力にしかできない、医療・介護への挑戦。
大学を卒業した後、外資医療機器メーカーに勤務していた松下さん。現在、医療業界での知識を活かし、中部電力で新規事業の創出に挑戦しています。「自分自身の可能性を広げたい」「新しい挑戦を行いたい」と、キャリアアップ、スキルアップの舞台として中部電力を選んだ理由などを語っていただきました。
松下 真也 / 2022年キャリア入社
事業創造本部 地域包括ケアユニット(インタビュー当時)
前職では外資医療機器メーカーでアプリケーションスペシャリストとして勤務。担当地域の医療機関に対して機器導入前の説明から、導入後の対応まで幅広い業務を経験。これまでと違ったポジションで挑戦し、さらなる成長を実現するために、中部電力に入社。
転職理由
違った仕事。違った環境。未知の世界でさらなる成長を。
――― 前職では、どのような仕事を担当していましたか?
アプリケーションスペシャリストとして、主に病院などで血液検査をおこなう機器のカスタマーサポートを担当していました。北関東エリアや中国・四国エリアなどを担当し、エリア内の医療機関に対して、機器のセットアップや性能検証、操作方法の説明、問い合わせ対応、学会発表サポート業務など、幅広い業務に携わっていました。
――― 様々な業務に挑戦し、やりがいもあったと思いますが、なぜ転職を考えたのでしょうか?
確かに充実はしていたのですが、10年先の自分の姿が想像できてしまったからです。この分野を突き詰めていけば、エキスパートを目指せるかもしれませんが、キャリアが広がっていくイメージが持てませんでした。「違った仕事」「違ったポジション」「違った環境」に挑戦し、さらなる成長をしたいと考えたのが転職のきっかけです。
――― 転職活動はどのように進めましたか?
やはり「医療」という軸は大事にしていました。培ってきた経験や知識は武器として活用したかったですし、多くの方々の暮らしに貢献できるやりがいも感じていたからです。ですが、医療機器メーカーなどへの転職では今までと変わりません。どうしようか迷っていた際に、偶然知ったのが中部電力の募集。選考で話を聞く中で、医療系の知識が活かせ、そして「新規事業創造」という今までとは違った仕事にも興味が湧き、挑戦することにしました。
現在の仕事内容
暮らしに欠かせないヘルスケアサービスプラットフォームを創る。
――― 現在の仕事内容を教えてください。
現在は医療・ヘルスケア関連プロジェクトの実務担当として、企業や大学と協業する際の調整業務や、大学病院と協同で提供している在宅患者の体重・血圧や血糖値といったデータのモニタリングサービスの運営・実務などを担っています。世の中からのニーズが大きい「医療DX」に関連した分野のプロジェクトも多く、これらのサービスをより成長させることで、暮らしに欠かせないヘルスケアサービスプラットフォームの構築を目指しています。
――― 仕事の醍醐味や、やりがいはなんでしょうか?
今までに培った知識や経験が活かせたときや、難しい案件に挑むときはやりがいを感じますね。当社は年次や年齢に関係なく、挑戦を歓迎する風土があります。まだ入社2年目ですが、交渉力や提案力などを発揮しプロジェクトでは実務面のリーダーを任せてもらっています。
――― 印象に残っているプロジェクトはありますか?
入社直後に担当した、在宅患者モニタリングのサービス拡大プロジェクトです。連携する医療機器メーカーを追加する必要があり、メーカーとの調整から始まり、社内手続き、医療従事者への説明会やマニュアルの修正、規約の改訂など、多くの業務をメンバーと協力しながら進めていきました。課題にもぶつかりましたが、自分の視野が広がり、成長を強く実感できたプロジェクトです。
――― 現在、取り組んでいる新しい挑戦を教えてください。
「病診連携の仕組み化」に取り組んでいます。この取り組みでは、システムを介して「大きな病院(基幹病院)」と「かかりつけの病院(診療所)」の間で、シームレスに医療情報を共有・連携することができる仕組みづくりを目指しています。この仕組みによって、生活習慣病などの慢性疾患の重症化リスク軽減に繋げられる可能性もあります。大学病院やクリニックとも連携しながら、実用化に向けて挑戦を続けています。
前職時代との比較
経営視点や知識、ノウハウを身につけ、新しいビジネスを生み出す。
――― 前職との違いはどんな点でしょうか?
医療従事者とのやりとりは前職時代にも経験があったので、スムーズに仕事を覚えられました。ですが、新規事業の立ち上げは初めての挑戦。財務・会計や法務、ITなど、新しい専門知識も身につけながら挑戦することが求められます。自分自身で知識を身につけることはもちろん、周りにいる各分野のエキスパートのサポートを受けながら、試行錯誤しているところです。
――― 一緒に働くメンバーはどんな方々が多いですか?
私が所属している「地域包括ケアユニット」の約半分がキャリア採用者です。主に医療・ヘルスケア分野のプロジェクトを扱っているため、私と同様に医療業界出身のメンバーが多いです。分野はバラバラですが、経験豊富なメンバーが多く、プロジェクトを進める中で様々な知識を学んでいます。
――― 働き方やプライベートではどんな変化がありましたか?
前職では週の大半が出張で、あまり自宅でゆっくりすることができませんでした。現在は週2回程度リモート勤務を活用し、効率的な働き方を実現しています。増えたプライベートの時間を活用して、もともと好きだったコーヒーを堪能しようと最近はカフェや喫茶店巡りも始めました。仕事とプライベート、どちらも充実しているからこそ、高いモチベーションを維持できます。
――― 最後に、今後の目標について教えてください。
まずは、現在取り組んでいるサービスをさらに成長させることが目標です。並行して、新規事業に欠かせない経営視点や知識、ノウハウも身につけていきたいですね。その上で、中部電力が築き上げてきたインフラや仕組みを活用し、メンバーと共に医療・ヘルスケア分野で新たな価値を生み出していきたいと考えています。