グローバル部門:松田 準

ビジネスの最前線で国際法務として価値発揮を。

総合商社で長年、法務として活躍していた松田さん。中部電力に入社後は、海外事業に関する法務を担いながら、ユニット長としてメンバーの育成などにも携わっています。「商社の法務との違いは何か?」「中部電力の魅力はどこにあるか?」など、転職の理由や中部電力の特徴などを語っていただきました。 

松田 準 / 2022年キャリア入社
グローバル事業本部 リーガル&ガバナンスユニット(インタビュー当時)

前職では総合商社で国内外問わず、様々な内容の企業法務を担当。「現場に近いところで国際法務に携わり続けたい」という希望があり、2022年に「グローバル事業本部」を新設した中部電力であれば、自分の理想が実現できると考え、入社を決意。

転職理由

海外事業を拡大する中部電力。培ってきた力を最大限に発揮。

――― 前職では、どのような仕事を担当していましたか?

対象分野は化学品や機械などのコモディティから、石油・ガス、金属、鉄道などのエネルギー・インフラと様々で、取引形態も輸出入などのトレード、M&A、合弁、紛争処理など幅広かったですね。入社から数年は国内法務がメインでしたが、グローバル化の影響もあり、その後は国際法務が多くなりました。計10年間ほどロンドンやシンガポールに駐在するなど、海外勤務も長く経験しました。

――― 様々な案件でグローバルに活躍していたと思うのですが、なぜ転職を考えたのでしょうか?

企業法務の醍醐味はビジネスに貢献できる点です。私としては組織のマネジメントよりは、出来る限りビジネスの最前線で活躍したいという希望がありました。それもあり、契約書を読んで分析したり、交渉に参加するなど、現場に近いところで引き続き国際法務に携われるポジションを求めて、転職を考えるようになりました。

――― 中部電力に転職を決めた理由は?

中部電力は、グローバル事業本部を2022年に新設。海外事業を拡大する方針で、国際法務の経験や知見を持った人財を求めていました。取り扱う業務も、投資実行から事業管理・撤退まであらゆる形態があり、地域も先進国から新興国まで様々。中部電力は商社に似たビジネスの流れ、手法ということもあり、「どこにリスクがあるか」など、自分のノウハウが最大限活かせると感じました。

現在の仕事内容

現場に近いからこそ、貢献度の高さを実感できる。

――― 現在の仕事内容を教えてください。

新規案件の調査・DD・契約検討・交渉、投資先のガバナンス体制整備・管理、トラブル対応、コンプライアンス関連など、海外事業に関する法務全般を担当しています。それに加え、これまでの経験や知識をもとに、「国ごとに特徴ある書類上の表現の解釈」「弁護士への依頼事項の精査」「投資先との具体的なコミュニケーション」など、ユニットメンバーの指導もしています。

――― 中部電力ならではの「国際法務」の特徴はありますか?

前職は「会社全体をみる管理部門の法務」に所属していましたが、中部電力では「グローバル事業本部という営業組織の法務」に所属しています。そのため、ビジネスの最前線でよりメンバーや組織に対してダイレクトに貢献できている手応えを感じています。距離も近いので、何かあればすぐに営業メンバーと議論し、スピーディーに対応することができます。

――― 転職で業界が変わったことに、戸惑いはありませんでしたか??

それがほとんどありませんでした。転職して感じたのは、リーガルリスクマネジメントの仕事の本質は、企業や案件が異なっても変わらないということ。「なぜそのようなルールがあるのか」「注意点は何か」などを体系的に理解できていれば対応できます。ただ、その中でも国際法務は特に応用力が求められます。法律の変化、経済情勢の変化、政治の変化など、世の中の変化に合わせて対応することが難しさでもあり、やりがいですね。

――― 印象に残っているお仕事を教えてください。

「インドOMC社」への出資案件です。交渉からクロージングまで担当しましたが、インド会社法の知識や実務経験を活かし、相手の意図を理解した上でスムーズに話をまとめることができたと思っています。また、クロージング後、OMC社の分散型電源・グリッドを視察する機会があり、地域への貢献度が高い事業であることを実感できました。現地技術者も交えた議論にも触れることができ、事業運営に関する教科書的でない暗黙知も得られ、とても勉強になった案件です。

前職時代との比較

少数精鋭でコンパクトな組織体。その分、挑戦&成長の機会が豊富。

――― 前職との働き方の違いはありますか?

成長機会が豊富な点でしょうか。良い意味で少数精鋭。組織がコンパクトなので一人当たりが担当できる件数も多く、身につけられる経験や知識もその分増えます。また、グローバル事業本部はすぐ横に営業メンバーがいるので、現場から相談や、アポイントに同行するタイミングも多いのが特徴です。

――― 海外出張などの機会はありますか?

私自身、インドの案件を含め数回海外に出張しました。案件の内容によって様々ですが、海外出張のタイミングも数多くあります。クロージングの際に訪問することもあれば、交渉の途中で気になる点があればフレキシブルに足を運ぶこともありますね。世界中に案件があるので、グローバルに活躍できます。

――― 中部電力の風土や雰囲気はいかがでしょうか?

伝統的なインフラ企業ということもあり、一見古風に見えるかもしれませんが、転職者が活躍しやすい環境だと思います。事実、グローバル事業本部には様々なバックグラウンドを持つスペシャリストが活躍しています。年齢や役職関係なくメンバー間のコミュニケーションも活発で、気軽に話し合える雰囲気もありますよ。

――― 少数精鋭ということは働き方もハードなのでしょうか?

担当する案件やフェーズにもよりますが、メンバーの残業時間は少ないと思います。繁忙期は多少忙しいこともありますが、基本的に業務のセルフマネジメントができればリモート勤務も可能です。ライフワークバランスを大切にしながら、仕事と家庭の両立を図って活躍できます。

――― 最後に、今後の目標について教えてください。

今後も海外事業の現場で法務に携わり続けたいと考えています。一方、ユニット長として会社全体のリーガルリスクマネジメント力向上にも挑戦していきます。知識・ノウハウを体系的に整理したり、後進の指導育成・啓蒙活動もですし、やりたいことだらけです。なにより、電力事業を取り巻く環境は今後大きく変わる可能性があるので、どのような状況になっても対応できるよう、研究活動も続けていきたいです。

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